2016年07月28日

全く表情が変わる事はな

真理は内科医の叔父夫婦に預けられ、愛情に恵まれた生活を送っていたが、時には気分がすぐれないような様子を見せていた。
しかし気分がすぐれないのではなく、美咲との交信によって、真理は集中して美咲が描く絵を見ているのだろう。
それに気付いたのは、神父ではなく精神科医の叔父で確認後、しばらくして神父にはあとで伝えられていた。
当初の神父は半信半疑だった光景が、精神科医から伝えられた神父は心に見えた光景が間違ってはいないと思った。

神父が心の中で見えた光景とは、真理は水平線の見える海、美咲は森の中にある湖、そして海と湖は見えない地下深くの水脈で繋がっていて、真理は自由に海原を飛び回り、美咲は静かな森の中で何かを待っているという現実である。
この光景は精霊からの伝心であり、神父の心の中では精霊の言霊であると信じるようになる。
真理と美咲は、教会での行動から、神父の提案によって、全く別々の人生を送る事になった。
神父が心の中での光景を信じる事になると、その後唯一、姉妹として会えるのは6月29日の誕生日だけである。

神父は、心の中で囁く言霊の指示に従い、内科医と精神科医の叔父夫婦に話し了解を得た。
この頃、叔父夫婦は、神父が話す事を信じるようにしていた。
内科医の叔父夫婦の自宅に神父は美咲を連れて行き、叔父夫婦を含め5人での誕生日のお祝いだった。
自宅から離れようとしなかった美咲は施設の部屋の中に閉じこもっていたが、美咲自身への唯一の信頼できると思い感じ、神父のいう言葉を聞くようになっていた。

美咲は、何も言わず黙ってスケッチブックを与えてくれる神父を信頼をするようになったのだろう。
施設での美咲は、毎日のようにスケッチブックを大切にして、絵を心の中で描いていた。
しかし、神父との信頼関係はあったが、全く表情が変わる事はなかった。

3才になる、6月29日の誕生日の出来事である。
叔父夫婦は、二人に同じプレゼントを贈るが、真理は手を出してくるが、美咲は手を出す事はない。
「お誕生日おめでとう」
神父は、真理と美咲に声をかけながらケーキには1本のロウソクを立てた。
いくらか、嬉しそうな表情を浮かべながら、真理と美咲は、ローソクを見つめていた。
真理は、もらったプレゼントを開けはじめるが、美咲は、ローソクの炎をじっと見つめていた。
1本のロウソクは、2人がいつまでも双子の姉妹ある事を示していた。
そして、神父は、真理と美咲を見て、ある事に気がついた。
美咲が、炎を見つめている時、その瞳には、炎ではなく、別なものが映し出されていた。
この気づきが、神父に囁く言霊の囁きからの答えである事を、神父は知った。  


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2016年07月12日

本人だけの問題じ


つくしはどうして澤田が東京に帰ってきたのか、もったいないと思った。
澤田は都内の有名国立大学を卒業し、ハーバードビジネススクールでMBAを取得している。ニューヨークでもハーバードで培った人脈を生かして精力的に仕事をこなしていたし、
知識と経験に裏打ちされた的確な判断が出来るdermes 價錢人で、賢いと呼ばれるようなタイプの人間だ。
それにつくしと違って任された仕事で失敗したことがなく優秀だ。
背も高く180センチくらいはあるはずで、誰が見てもハンサムと思える男性で世間が言う女が放っておかないと言われるような美丈夫だ。身に着けているものだって上品で良質でまさに投資価値があるような服装をしている。
つくしはよく知らないが澤田はニューヨークでも女性からモテたはずだ。


「澤田君は海外で仕事をしていdermes 脫毛價錢るのが性に合っているかと思っていたが、そろそろ日本が恋しくなったのか?」
「ええ。まあそうですね。それもあるんですが・・」
澤田はぎこちない返事をするとつくしへ視線を移した。
「なにか他にもあるのか?」
「国内の方が気が楽というか、心が和むというか。それに向うで任されていた仕事も片が付きましたし、そろそろかと思いまして」
「君の言うそろそろが何なのか気になるね」重森はつくしへ視線を移すと言葉を継いだ。
「そろそろってのは結婚を考えているって家用濾水器


となのか?」
男二人の視線はちらちらとつくしを見ては何かを確認しあっているようだ。

「部長、いきなりですね?ですがそれは相手があってのことですので、僕の考えだけでなんとかなると言うものではありませんから」

「ああ。確かにそのとおりだ」重森は頷いた。
「それに結婚ってのは本人だけの問題じゃないからな」

「僕も私生活をなげうって仕事ばかりするのも、そろそろ疲れてきましてね」
視線は相変わらずつくしに向けられたままだ。  


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