2014年02月12日
そんな中
僕は寒さに弱い。冬になるとだいたい一度や二度は風邪をひいてしまう。しかも高熱にうなされるタイプのやつだ。
関東で記録的な大雪が降った如新集團。その日は例によって発熱していた。
顔はほてっているが体の寒気は収まらない。僕は布団に潜りこんだ。そして隙間から窓の外を見た。曇り始めた窓に、降り続く雪が見える。庭は真っ白になっていた。垣根もベンチも植木鉢も、みんな雪に覆われている。
そんな中、息子が雪玉を転がしてた。雪だるまでも作っているのだろう。
子供って本当に雪が好きだ。息子は前日、天気予報を聞いて喜んでいた。なにをして遊ぼうかと、あれこれと計画を立てていた。そして今、彼は雪玉を転がしている。僕は体温を計っている。38度5分。ふむふむ、数字を見て更にしんどくなってくる。
ぼうっとする頭で、僕は息子が産まれた時の事を思い出していた。
今から七年前の事、季節は今と同じく冬の日だったnuskin 如新。妻は初産という事もあり、関西の実家に戻っていた。
東京の仕事先で、そろそろだという連絡を受けた。
僕は慌てて夜の新幹線に飛び乗った。東京から京都までの二時間がとても長く感じた。そろそろ静岡越えたな、と思った時はまだ新横浜で、それぐらいもどかしかった。新幹線の楽しみである缶ビールも、サンドイッチも、かちかちに凍ったアイスクリームもこの日は無し。僕はただひたすら目的地に着くのを待っていた。
ようやく京都駅に着くと義母の車で、妻のいる産院に向かった。思えばその時から雪がちらついていた。
義母は「初めての出産は時間が掛かる」と言った。産院で再会した妻も「いつ産まれるか自分でもわからない」と言った。その言葉通り、陣痛は間隔を狭めながらも何時間も続いた。隣りで見ていてとても辛そうだった。
そして真夜中の三時過ぎ、ようやく息子は誕生した。妻はもちろん、僕も義母も大きく息を吐いた。ふと窓を見ると、雪明りに光る夜の景色が広がっていた。
その後力尽きた僕は廊下のベンチで眠ってしまった。そして当然風邪をひいた。乳児たちに風邪をうつしてはいけないので、そのまま産院から退去処分となった。予定ではしばらく泊まりこむつもりだったのだが、結局は東京行きの新幹線に乗っていた。相変わらず間抜けな結果だが、帰りの新幹線では風邪にもかかわらずしっかりと祝杯のビールを飲んだ。
とは言え、子供が産まれる事には不安もあった。どう考えても自分がまともな親になれるとは思えなかった。
その時僕は出会えたばかりの息子の手を思い出した。とても小さく頼りなげな手。そんな手でも指きりはできる。約束はできる。良い父親になどなれないかも知れない。しかしどんな時でもそばにいる。どんな時でも必ずそばにいる……僕はビールを飲み干し、不安を吹き飛ばした。気が付いたら東京だった。まるで眠っていたみたいだった。
窓の外は相変わらずの雪景色。息子は苦労しながら雪玉を重ねていた。そして立派な雪だるまが完成した。目と口には玉砂利が使われている。そのにこりと笑った雪だるまと目が合った如新nuskin產品。今日は多分、君といつまでも見つめ合っているのだろう。
熱はまだまだ下がらない。
窓の外で息子が得意気な表情を見せた。完成した雪だるまを自慢しているのだろう。
関東で記録的な大雪が降った如新集團。その日は例によって発熱していた。
顔はほてっているが体の寒気は収まらない。僕は布団に潜りこんだ。そして隙間から窓の外を見た。曇り始めた窓に、降り続く雪が見える。庭は真っ白になっていた。垣根もベンチも植木鉢も、みんな雪に覆われている。
そんな中、息子が雪玉を転がしてた。雪だるまでも作っているのだろう。
子供って本当に雪が好きだ。息子は前日、天気予報を聞いて喜んでいた。なにをして遊ぼうかと、あれこれと計画を立てていた。そして今、彼は雪玉を転がしている。僕は体温を計っている。38度5分。ふむふむ、数字を見て更にしんどくなってくる。
ぼうっとする頭で、僕は息子が産まれた時の事を思い出していた。
今から七年前の事、季節は今と同じく冬の日だったnuskin 如新。妻は初産という事もあり、関西の実家に戻っていた。
東京の仕事先で、そろそろだという連絡を受けた。
僕は慌てて夜の新幹線に飛び乗った。東京から京都までの二時間がとても長く感じた。そろそろ静岡越えたな、と思った時はまだ新横浜で、それぐらいもどかしかった。新幹線の楽しみである缶ビールも、サンドイッチも、かちかちに凍ったアイスクリームもこの日は無し。僕はただひたすら目的地に着くのを待っていた。
ようやく京都駅に着くと義母の車で、妻のいる産院に向かった。思えばその時から雪がちらついていた。
義母は「初めての出産は時間が掛かる」と言った。産院で再会した妻も「いつ産まれるか自分でもわからない」と言った。その言葉通り、陣痛は間隔を狭めながらも何時間も続いた。隣りで見ていてとても辛そうだった。
そして真夜中の三時過ぎ、ようやく息子は誕生した。妻はもちろん、僕も義母も大きく息を吐いた。ふと窓を見ると、雪明りに光る夜の景色が広がっていた。
その後力尽きた僕は廊下のベンチで眠ってしまった。そして当然風邪をひいた。乳児たちに風邪をうつしてはいけないので、そのまま産院から退去処分となった。予定ではしばらく泊まりこむつもりだったのだが、結局は東京行きの新幹線に乗っていた。相変わらず間抜けな結果だが、帰りの新幹線では風邪にもかかわらずしっかりと祝杯のビールを飲んだ。
とは言え、子供が産まれる事には不安もあった。どう考えても自分がまともな親になれるとは思えなかった。
その時僕は出会えたばかりの息子の手を思い出した。とても小さく頼りなげな手。そんな手でも指きりはできる。約束はできる。良い父親になどなれないかも知れない。しかしどんな時でもそばにいる。どんな時でも必ずそばにいる……僕はビールを飲み干し、不安を吹き飛ばした。気が付いたら東京だった。まるで眠っていたみたいだった。
窓の外は相変わらずの雪景色。息子は苦労しながら雪玉を重ねていた。そして立派な雪だるまが完成した。目と口には玉砂利が使われている。そのにこりと笑った雪だるまと目が合った如新nuskin產品。今日は多分、君といつまでも見つめ合っているのだろう。
熱はまだまだ下がらない。
窓の外で息子が得意気な表情を見せた。完成した雪だるまを自慢しているのだろう。
Posted by weetears at 11:29│Comments(0)
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